バイエル教本から始めない訳

こんにちは。中村八千代です。

昔はピアノを始めたらまずはバイエルから、が主流でした。

私の教室ではバイエルから始めません。

今はたくさんの絵本のような教材がたくさんあります。

生徒さんに合った教材を採用しています。

昔ピアノを習っていらっしゃった方、バイエル楽しかったですか?

バイエル

昔私が使っていた楽譜です。

その時は与えられたものをそのまま何も考えずに使っていました。

なぜバイエルを使わないのか?

保母さんの資格を取りたい方や、保育科へ行く方には、試験内容なので使いますが。

それでも、導入の段階では使いません。

なぜ?

ピアノといえばバイエル。

私が子供のころはそうでした。

でも今は違います。

私がピアノを始めて教えたのはまだ学生の頃。

18歳の時でした。

以前習っていた先生が、妊娠されて、出張レッスンができないから、代わりに行くようになりました。

引き継いだ生徒さんは、前の先生が使っていた教材を引き継いで教えました。

そして、その近所の生徒さん宅を2軒まわっていました。

習い始めの生徒さんで、バイエルを渡しました。

バイエルの最初の曲ってどんな曲なんでしょう?

私が使っていた本

私が使って、妹に遊びで教えていたので、落書き?がありますが(^-^;

なんと1番で高いドの練習!

今見るとびっくりです!

なぜ真ん中のドじゃないの?

おもいきり読みにくいではありませんか!?

これでどうやって理解して、弾いていたかなんて覚えていませんが(^^;

 

真ん中のド

これが真ん中のドです。

明らかにこちらのほうが読みやすくないですか?

なのになぜあえて高いドから始めるのでしょう?

大人だったら頑張って音を読んで弾くかもしれませんが。

分からないことを続けるのって辛いですよね⁉

挙句の果てに練習してないと怒られる。

今は怒る先生も少ないと思いますが。

でも!

教えるほうも辛いんです!

社会人1年目、某音楽教室へ所属しました。

そこでは教材はバイエル、と決まっていました。

研修もありました。

そこでもずっと疑問でした。

なぜバイエルから始めるの?

教室で決められていたことだから、バイエルを渡していましたが、練習してこない生徒さんにこれは辛い!

若かったこともあり、なんで練習してこないの?と思っていました。

でも違うんですね。

練習する気にならない!

そもそもよく分からないんです。

そして楽しい曲ではないんです。

ドばかりの曲。

ドとレの曲。

そして白黒の本。

リズムも単調。

でも今はたくさんの教本があります!

真ん中のドからでてきて、絵本のようなカラフルな本。

歌がついている本。

伴奏がつくことで、華やかな曲になり、想像するのが楽しい本。

教材

手に取っただけでもワクワクします。

もちろん中身も絵本のようで、楽しいです。

教材の中身

視覚的な印象も、練習するうえでかなり重要だと思います。

そして、一人一人個性があります。

個性に合った教材選びはとても重要です。

 

バイエルって何?

「教材の名前でしょ⁉」

いえいえ、実は人の名前なんです。

バイエルさんが作った教本です。

ピアノを習ったことがある方は知っていると思われる教本。

ハノン、ブルグミュラー、ツェルニー etc.

これは皆、人の名前です。

バイエルの教本は日本へ1880年に入ってきました。

それから140年以上たっているわけです。

どんな分野でも新しいものがどんどん入ってきて採用されます。

私たち講師もそうあるべきだと思います。

バイエルが悪いわけではありません。

その当時、上流社会のための音楽が一般市民にも普及しました。

そこで教本を作ったバイエルさん。

その当時は本当に画期的だったと思います。

バイエルは106番まであります。

上巻は、練習をしていない生徒さんのレッスンは本当に大変です。

それなら、もっと楽しい曲、視覚的にもワクワクする本がいいに決まっています。

でも、下巻は私もちょっとだけ使います。

楽しい曲もあるんです。

例えば97番。

私が印象深い曲なのですが。

右手がメロディーなのですが、この左手です。

私の姉もピアノを習っていました。

私がこの曲を弾く前に、姉はこの曲を練習していたのですが、この左手が

「ヘルメット」

に聞こえていたんです。

なので、私はこの曲を「ヘルメットの曲」と言っていました。

「ヘルメット」は主役ではない音なんですけど(^^;

どんな曲も想像を掻き立てれば素敵な曲に変身します。

でも、やはり視覚的にも興味を持ってもらえるたくさんの教材を採用しています。

 

リズムについて

私がまだ20代のころ、

「リズムがよくわからない」

という生徒さんがいました。

個人で教室を開いてある先生の所へ、雇われて行っていました。

その当時Cちゃんは小学6年生でした。

前の先生から引き継いで、バイエルをやっていました。

引き継ぐ前に発表会を見に行き、その時、ベートーヴェンのソナタ「悲愴」の3楽章を演奏していました。

なので、バイエルをやっていることにも驚きました。

発表会では、しっかりした演奏を聞かせてくれたCちゃん。

でも1か所「リズムが違う」と思った場所がありました。

悲愴

ここです。

3分割と2分割がおかしかったんです。

8分音符は4分音符で演奏されていました。

そして、リズムが分からない、と聞いたので、これまいけない!と思いました。

バイエルは、リズムがよくわかっていなくても、きれいに整っている楽譜なので、どの音の時に左手を合わせたらいいのか分かるんです。

でもそれはリズムを理解しているわけではありません。

それからソルフェージュを取り入れました。

新規の生徒さんには、楽しくて、たくさんのリズムが体験できる教材にしました。

そうすると、みんな楽しそうでした。

練習していなくても、私もレッスンが楽しい!

私が楽しくないと、生徒さんが楽しいわけないですもんね。

それ以来、ソルフェージュをとっても大事にしています。

教室案内はこちら

 

万能なリトミック

そして、楽しくソルフェージュ力がつくのがリトミックです!

某音楽教室に所属していたころ、リトミックもありました。

私は1年目だったので、サブアシスタントだったのですが、さっぱりわかりませんでした。

これがリトミック?

これが音楽につながるの?

どんな力がつくの?

メインの先生は理解して、されていたと思うのですが、私は???でした。

今は園でも行われているリトミック。

ずっと気になっていました。

本も買って読みました。

でもよくわからない。

4,5年前、井上幸子先生の書物をきっかけに、ブログを見てみました。

そうするとすごく楽しそう!

そして、そんなことまでできるようになるの⁉と驚きました。

それで講座を受けに行きました。

びっくりでした!

こんなに楽しいの⁉

この年齢でこんなことまでできるようになるの⁉

私もやりたい!

今までのリトミックのイメージが変わりました。

そして、みんなに知ってほしい!

今は教室で、リトミック、英語リトミックも行っています。

来月は無料体験会を行います。

3/14(日)

大堰交流センター 憩いの園 和室 

10:00~ リトミック

11:00~ 英語リトミック

*9:30より、ヴァイオリン、チェロ、ピアノでの演奏をします。

 その後、絵本の読み聞かせがあります。

感染対策をして行います。

必ずご予約ください。

お問い合わせ お申込み

ラインでのお申し込みもお受けしています。

友だち追加

登録後、お子様のお名前、年齢、連絡先を書いて返信ください。

お問い合わせの方は、スタンプなど送っていただくと、1対1で対応できます。

 

教室へは大刀洗、小郡、久留米、朝倉からレッスンへ来ていただいています。